ラピタライブ
オートバイ・ロードレース・レーサー
岡崎 静夏 さん
SHIZUKA OKAZAKI
プロレーサー・岡崎静香さんが語る
「防災セットラピタ」の必要性
「日本一速い女子」とも言われるプロバイクレーサーの岡崎静夏さん。10歳からポケバイに乗り、2009年にデビューして「現役女子高生ライダー」として注目の的に。2012年から「全日本ロードレース選手権」に連続参戦している。
2016年と2018年の二度、世界最高峰のオートバイレース「ロードレース世界選手権」に出場した。ロードレースは、男女が区別なく同じコースでしのぎを削る。日本人女性ライダーが参戦するのは21年ぶりの快挙。大きな話題を呼んだ。
実力あるアスリートで、常に話題を振りまき、しかも美人となれば、注目を集めないはずがない。
バイクレースは最高時速300キロメートル以上。まさに危険と隣り合わせ。岡崎さんのメンタルの強さは想像もつかない。レースのスタート前は、「ぜんぜん緊張しないんです。ただワクワクするだけ」と度胸満点だ。
しかし災害については慎重派でもある。
「かなり怖がりです。出先で何かあったらスマホが情報源ですから、いつもフル充電にしたモバイルバッテリーを持ち歩いていますし、電車が止まったらどうしようって、飴もバッグに入れています」
今回は、生まれ育った横浜の名所を散策しながら、ラピタの防災セット「ラピタ エマージェンシーキット」についてインプレッションを聞いた。
住まいは自宅暮らし。両親と弟と家族4人という岡崎さんは、実は家には非常持ち出し袋は置いてないそう。実はこれは理由がある。
「レースでサーキットへ向かうときや練習でポケバイのコースへ行くときは車中泊もあるんです。車はハイエースで広くて、電子レンジ、ガスコンロ、パックのごはん、水、携帯トイレも積んでいるんですね。眠るためのマットも載せている。車の中で生活できるようになっている。だから、何かあれば車に行けば大丈夫という気持ちがあるんです」
しかし、いざというときの家族全員の安全も考えれば、やはり備えは必要だ。
「今から思えば勝手なイメージですが、防災袋って、グレーとか、シルバーばかりだと思っていたんです。そして、部屋に置いたらクチャッとなって、見た目がよくないですよね」
女性も欲しくなるようなデザインに出会わなかったのだ。
「災害があると、揃えなきゃって思うんですけど、どのバッグがいいか、何を入れたらいいかって悩みますよね。入る量もわからないですし。気が付けば、気持ちが萎んでしまう。そんな繰り返しだったんです」
今回、ラピタのエマージェンシーキットを初めて見て、第一印象は「こんなのがあったんだ!」という新鮮な驚きだった。
「色が白なのがいいなって。箱が届いて、開けてみて、『オシャレだな』って。普通にショッピングセンターやデパートのバッグコーナーに並んでそうじゃないですか。今までイメージしてた『明らかにこれは防災セットです、緊急用です』っていうのとは、ぜんぜん違いました」
白くてシンプルで、形も崩れにくい。床に置いても自立する。
「壁際に置いたり、壁の丈夫なフックに掛けていても、部屋に溶け込むと思います。パッと持ち出せるところに置いておけるから、いざというとき手に取りやすいですよね。クローゼットに仕舞いこんでいては緊急時に役に立たないですから、よく考えてあると思います」
岡崎さんはバイクツーリングの経験も長く、専用の頑丈なバッグやツールを愛用してきた。ライダーの目から見ても、ラピタ エマージェンシーキットのバッグは、相当にタフな造りだと太鼓判を押す。
ラピタ エマージェンシーキットのリュックは、テントにも利用される高品質のターポリン素材で、防水性が高く、雨の日の避難にも安心な仕様になっている。
「子供の時からよくキャンプに行ったので、こういうテント用の生地は馴染みがあるんですよ。これはバイク用や、アウトドア用のバッグと同じくらいタフそうですね」
防水性を決める止水ファスナーも品質が高い。
「防水はすごく大切な機能です。バッグによっては、止水ファスナーと書いてあっても、悪天候の中を走ると、雨足に負けて隙間から入ってしまう。弱い止水ファスナーは生地がペラッとしています。このリュックの止水ファスナーは心配なさそうです。ツーリングにも使いたいくらい(笑)」
セット内容を見てみると。
「自分で買い集めるものだと思っていたので、こうやって入っているだけで嬉しいですね。アウトドアグッズは好きです。幼稚園のときから、テント泊のキャンプが一家の行事でした。相模原市のこのまさわキャンプ場とか、御殿場とか、神奈川の西の方へ、年に4回は行ってました」
キャンプ経験は、今のアスリートとしての逞しさの基礎にもなっている。また、モノの良さを見る目も確かだ。
「手回し発電するタイプのラジオが楽しくて、大好きだったんですよ。このセットには手回しのライトが入っていますね(「多機能ダイナモラジオライト」)。それにモバイルバッテリー機能搭載で手回しでスマートホンの充電もできる。災害の時はスマホが情報の頼みの綱ですから、頼もしいです。ウォーターバッグも必需品ですね。キャンプでは、ちょっと手を洗うのも、水道や水場まで行くのは大変だったりします。水がいつも近くにあるのって、外で過ごすときに大事です。災害でも同じだと思います」
「レスキューライス」は「白米」「五目御飯」「わかめ御飯」の3種類がセットされている。
「一種類しかないと思っていたので。緊急時ですから、贅沢は言わないし求めないものだと思っていましたが、でも絶対、そういうの食べたくなるよね、って思います。何日も同じ乾パンとかだったら、やっぱり元気もなくなる。まずは試しに食べてみたいです」
このセットは、「国家検定品ヘルメット」もセットされている。いうまでもなく岡崎さんは、ヘルメットの重要性を知り尽くしている。
「もちろん、バイク用しか知りませんが、なかったら何度死んだかわかりませんよ(笑)。ポケバイだって、どんな暑い真夏でもヘルメットを被ります。とにかく人間は、頭を守ることが大事なんです。3.11の時は、私は怖くてガタガタ震えて、ずっとバイクのヘルメットを被っていました」
ヘルメットは、「顔」を守る意味合いもある。
「地震のときに何か落ちてきて顔に当たったら相当に痛いですし、ケガをしたら辛いじゃないですか。災害用のヘルメットは、バイク用と違ってゴーグルはついてないですが、被っていればかなり違うと思います」
背負ってみる。身長159㎝の岡崎さんには、少し大きいだろうか。
「いえ、このくらいの方が、安心感がありますよ。それとストラップの幅が広いのがいいです。厚みがあってクッションになって、身体に馴染んで安定しますね。細いと食い込んで辛いですから」
長距離を歩くことになったらどうだろうか。
「左右のストラップを繋ぐストラップ(チェストストラップ)があって、両肩からストラップがずり落ちないから、小さいお子さんの手を引きながらとか、リュックのほかにも手に荷物を持ちながら歩くのも、かなり楽でしょうね」
ラピタ エマージェンシーキットのリュックは、4色展開になっている。ブラック、グリーン、ブルー、レッド。岡崎さんは「好きな色はピンクです」ということで、髪にもピンクのポイントカラーを入れている。だから赤系がピッタリくるようだが、「他の色もいいですね。家族で別の色にして、並べておくといいんじゃないでしょうか」
セットの装備を全部入れてもリュックには多少のスペースがある。各自が常備したいものを入れられて、「私はやっぱりスマホのモバイルバッテリーと、キャンディなどを入れておきたいです」と岡崎さん。
たとえば、家族で色を別にすれば、緊急時も各自のプラスαのアイテムが入ったリュックを、間違わずに持ち出せて安心だ。
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取材の最初に聞いた、レースは怖くないが、災害は怖いという話。その理由を最後に伺った。
「確かにレースは危険ばっかりです。けれど、怖いとは思わないですね。危険に対処できる練習をいつもやっているからです。あえて自分の限界を超えた状況に持っていく。傾いたときどうやって起こすかを、ポケバイを使って練習します。ブレーキを強くかけて立て直すとか、逆にアクセルを開いて滑らせて立て直すとか、肘をついて立て直すとか。いろんな対処法を理解すれば、どんな状況になっても怖くないんです。
でも災害は、対処を訓練はできますが、何が起こるかわからない。しかも日本の各地で地震があり、水害も起こっている。だから防災セットで備えるしかないですよね。準備って大事だなと思います」 -
岡崎家のリビングに、静夏さんのトロフィーやヘルメットと並んで置かれたラピタ エマージェンシーキット
岡崎 静夏 / おかざき・しずか
1992年6月12日神奈川県生まれ。弟が出場していたポケバイレースに自分も10 歳で出場してバイクレースに興味を持ち、ロードレースアカデミーに入学して腕を磨く。2009年と2010年にMFJレディースロードレースのシリーズチャンピオンになる。2010年からは国内最高峰の全日本ロードレース選手権に出場している。2016年には年間ランキング6位の好成績を収めた。テレビ『ジャンクSPORTS』などへの出演も。